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園長ブタゴリラ☆ブログ

知能検査

毎年、3学期になると4月に小学校に進級する年長組を対象に私がクラスに入り、財団法人田中教育研究所編「TK式幼児用田中B式知能検査」を使った知能検査を行います。
この検査は文字を使わないで解答できる検査です。ただ実際には年長児になるとひらがなを読んだり、自分の名前を書ける子どもがほとんどです。もちろん平仮名は小学校の国語の授業で筆順からきちんと丁寧に教えるので、幼稚園で教えること自体ナンセンスだと思います。幼稚園教諭になるカリキュラムには原則小学校の国語の教科は必要ありません。(大学によっては幼稚園教諭とシ小学校教諭がとれる学科もありますが)
むしろこの幼児期は絵本の読み聞かせや素話など耳から言葉を聞く体験をさせてあげることが大切です。そういう経験を通して文字に親しみを持つと思います。
全ての教科の基礎は国語なので、母国語の習得が基本大事です。

知能検査の話には戻りますが、この結果については今学期に予定している保護者対象に実施する財団法人田中教育研究所編「TK式幼児用親子関係検査」(親と子どもの関わりを客観的にデータにして見る)を受けた保護者の結果とあわせながら、該当の保護者にお伝えする予定です。
私が各教室に出向いて3人~7人のグループにわけて約40~50分ぐらいかけて検査をしていきます。
知能検査は知能を測定するということもさることながら、小学校教育の教科学習とは違う幼児期に学ぶ力をどの程度身に着けているかを調べ、あわせて本園の教育カリキュラムの見直しの資料としても活用しています。

検査は対象者が幼児ということで非言語式で読字力や書字力を必要とはしていません。ただ前述したように実際は年長になると文字を読んだり書くことはできますし、本園でも字や数のワークを使います。また2学期からは靴箱やロッカーの氏名は漢字表記にしています。但しあくまでも興味や関心を持たせることがねらいです。テストの内容は大きく学習場面と生活場面の2領域に分かれています。それは幼児知能の主要側面と考えられているからです。
また姿勢良く人の話を聞けるか、私(園長)が話す内容をきちんと理解しているか、また課題に対する取り組みの意識や態度についても観察します。
普段は保育室で園児たちとこうした機会はないので、子どもたちも幾分緊張気味ですが、後で感想を聞くと、楽しかった、面白かったと話をしてくれる子ども達もいます。さすがに誰も「園長ブタゴリラ」と話す子どももいません。

「頭が良いとはどういうことか」「知能指数が高い」「幼児期の勉強方法」といった親として当然関心が高いキーワードについて、毎年こうしたテストを行い、耳に入ってくる卒園生の進路を聞くと全く関連がないかというと、「ないと」といったらうそになりますが、全てではないと思います。
確かにこうしたテストの結果として、クラスで例年何人かは知能指数が高い子どもはいますし、幅があるのも事実です。でもそれとこれから生きていくうえで、それがどうかかわりがあるかといったことになると難しい問題です。
いくら知能指数が高くても、人の気持ちや他人とのかかわり方ができないと社会の中で社会人として生きていくのは難しい面があります。また良く誤解されがちですが、「頭が良い」ことと「学校の成績が良いこと」は別問題です。成績は頭(知能)よりもその子どもの勉強への努力次第だと思います。すなわち小学校、中学校までの勉強(成績)は勉強量によると断言しても良いと思います。もちろん個人により要領や記憶には個人差がありますが、それは努力次第でカバーできる範囲ではないでしょうか。高校ぐらいまではいかに勉強したかどうかだと思います。

また「非認知能力」という言葉で代表される人間が生活するうえで必要な自制心、生きる力、忍耐力、生活態度など勉強や知能検査では測れない別の能力も注目されています。特にこれから先の人工知能が進化していく中で、人工知能やコンピュターではできない人間にしかできない力が求められてきます。だからこそ幼児期に非認知能力を育める環境が大事だといわれています。
いくら知能指数が高くても、友達関係(人間関係)を築けなかったり集団生活ができないと、学校生活にも支障ができかねません。

そういう点からも幼稚園では家庭や習い事(塾等)ではできない学びを学べる環境が大切です。
「幼児期に必要な学力は何か」ご興味ある方は、常々お伝えするように下記の箇所を是非ご一読ください。
簡潔でわかりやすいと思います。
「幼稚園教育要領」の中の「幼稚園教育の基本」文部科学省HPから検索できます。本園HPのリンクにあります。

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  1. 2019/01/18(金) 19:00:54|
  2. 保育のひとこま
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