昨日は学区の運動会があり、スタッフで手分けをして、卒園児の激励を兼ねて応援にお邪魔させていただきました。いつの頃から5月中旬から6月上旬にかけて実施する小学校が多くなりました。9月以降に実施する学校は少数になっているようです。昨日だけでも5校からご招待をいただきました。学校それぞれに事情があるにせよ、10月の体育の日前後の秋晴れの日に運動会をする風景も風前の灯かもしれません。
今年は新しく校長、教頭先生とも入れ替わったとお聞きしたS小学校にお邪魔させていただきました。校長先生に卒園児がお世話になっているご挨拶をした後、観戦させていただきました。
小学校とはいえ、運営や進行また審判のやりかた等学ばせていただくところもたくさんあります。
またこのS小学校は私自身も卒業生で、子どもたちもお世話になりました。
私は我が子の運動会の時はいつも各小学校にご挨拶に回った後の大体お昼の弁当時に合流し、午後の種目だけを見守っていました。また夕食は時には近所の仲の良いご家族と一緒に子ども連れで出かけ、親は親、子どもは子ども同士で、運動会を肴に懇親を深めさせていただいた懐かしい思い出があります。
もっとも運動会を肴にといっても、午後のみですし子どもが満足していればそれで十分という考えで、特に本人が話さない限り聞くこともなかったように思います。
仕事柄もありますが、どちらかというと親子関係は程よい距離感を心掛け、子どもには子どもの世界があるので、自主性に任せており、自分の人生だから自分で決めなさいというスタンツでした。子ども達(特に息子)は高校受験や大学受験も直前に志望校を聞かされ、なるほどと驚くことが多かったような気がします。
もっとも家を不在がちで、あまり頼りないように思われていたことも一因かもしれません。(笑)
私の両親(特に父親)もやはり勉強のことは進学を含め何も言わず、常に自分で判断することが多かったように思います。
もちろん昔と今は親の子どもに対する意識は違います。但し子どもへの愛情は古来から変わらないのも事実です。ただ親子の距離感が違ってきているように案じる時があります。特に親が子どもの世界に必要以上に介入することで、自立を妨げているのでは危惧する時があります。
少し話がそれてしまいました。
毎年小学校の運動会にお招きをいただき、見せていただいていますが、時代とともに変わってきた事柄もたくさん見聞します。学校によっては騎馬戦や棒倒しまた組体操がなくなったり、親の休憩用のテントの設置など様変わりを感じます。学校の運動会のあり方については、内田良氏(教育学者・名古屋大学准教授。専門は教育社会学)が興味深い著作(『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』光文社新書他)や提言をされています。
要は子ども達の心身の発育と運動会のねらいをきちんと学べることが大事だと思います。
あくまでも運動会(それに限らず学校の生活)の主役は子どもたちです。学校でも保護者でもありません。その根本を大事にしながら、これからも運動会を続けてもらいたいと願っています。
午後から所用があるため、午前中のみ応援させていただきました。帰途は久しぶりに懐かしい通学路を通りました。
50年以上前の景色がほとんどかわらず残っていました。

- 2018/05/26(土) 12:59:05|
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