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園長ブタゴリラ☆ブログ

『お山の幼稚園で育つ』著者・山下太郎

気持ちの良い五月晴れが続きます。今日5日は「子どもの日」で祝日です。1948年に「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨に、1948年に制定されました。古来から5月5日は端午の節句として知られ、鯉のぼりや五月人形また柏餅を食べる風習などにその名残を残しているようです。
街を歩くと鯉のぼりが泳いでいる姿を見かけ、公園によっては何十匹も泳がせている壮観な光景に出会う時があります。
そうした光景を見るたびに親の子ども達が健やかに成長して欲しいと親心を感じます。昔から子どもは社会の宝といわれていますが、何時の世であれ、誰もが子ども達が心身の健全な成長ができる社会でいて欲しいという願いも「子どもの日」にこめられていると思います。

今日はそんな「こどもの日」にふさわしい素敵な良書をご紹介します。本の題名は表題の通り『お山の幼稚園で育つ』(こどもみらい叢書②・世界思想社発行)著者は山下太郎氏です。
筆者は現在は学校法人北白川学園北白川幼稚園理事長兼園長として幼児教育に精魂を傾けていらっしゃいます。元々は京都大学・大学院で西洋古典学を学ばれ、大学で長らく古典語(ラテン語、ギリシャ語)、英語、古典文学の教鞭をとられていました。その後祖父の代から続く家業の北白川幼稚園を継がれ、現在に至っています。
昨年6月に私が偶然目にしたブログを読み、HPを見て感激し、全く面識がないにもかかわらず、予め手紙で家人とふたりで園見学をお願いしたところ、快く見学をさせていただき、知己を得させていただいた経緯があります。その時の訪問記は昨年2017年6月19日付のブログに掲載しています。
幼児教育に携わってから、時間の許す限り研修をはじめ色々な幼稚園や保育園見学をさせていただき、どの園でも建学の精神に基づき地域や園の置かれた環境を活かしながらそれぞれに切磋琢磨しながら頑張って幼児教育に向き合っています。そしてどの園でもそれぞれに得るものはたくさんあります。

でもこの北白川幼稚園の山下太郎園長先生のように園長自らが、日々の保育の中で保育現場の実践を通して園児の心に寄り添い、子どもたち一人ひとりを大事にして向き合う園長先生は全国広しといえどもそうそういらしゃいません。まして園長兼理事長として、日々多忙なのは同業としてもわかるだけに、口で言うのはたやすいのですが、なかなかできることではありません。
それは園見学をさせていただいた時の謙虚なお人柄の中にも筋を通した教育観や園HPで掲載されている日々のブログを拝読すればわかります。
ブログでは自ら撮影された写真を添えて、子どもたちの一見地味ながらも(失礼)、子どもの主体性を大事にした保育をされていることが窺い知れます。
訪問記でも少し触れましたが、子どもたちは私(訪問者)にもきちんと元気に声を出して挨拶してくれましたが、後は自分の遊びに夢中で取り組んでいます。良い意味でまとわりつくことはありませんでした。また保育者の存在がほとんど感じないことです。でもきちんと見守っているのはわかります。とかく園によっては保育者の存在が目立ったり声が聞こえがちです。
園児の自立心が育まれている園ほど保育者の存在は静かで一見目立たないものです。必要以上に指示をしたり話さなくても、子どもが理解しているからです。また遊びの時間を保証されているので、落ち着いて時間を気にしないで遊べることも大きいと思います。

そんな素敵な幼稚園の保育をベースに園長先生がかかれた本です。
私もHPで知り、直ぐに購読し読ませていただきました。内容はお読みいただく時の楽しみにと思い、ここではあえて触れませんが、とても読みやすく、平易な文体でわかりやすく書かれています。でもその言葉の裏には子どもたちへの慈愛と子どもたちにとって豊かな愛のある社会になるような提言(メッセージ)、そして著者の幼児教育への深い哲学が書かれています。

特筆すべきことは具体的な子どもたちの姿を通して語る中で、保護者誰もが育児で悩んだり幼児教育とは何だろうと思われた時に、遊びとは何か、勉強(学び)とは何か、小学校進級前に幼児は幼稚園(保育園)で何を学べば良いのか等々そうした諸問題で悩んだ時のヒントがたくさんあります。でもその根底には親に寄り添い家族を大事にしていく著書の温かな思いがあるように感じます。
日々たくさんの育児書や教育書が出版されています。書店に行けばたくさん並び、選ぶのに困るほどです。またインターネットでもたくさんの情報が流れています。でも本と違いネットの情報は自分の美味しい情報だけを取り、それでおしまいになりがちです。
できれば1冊の本を読み通したほうが、ネットで拾い読みよりも血肉になるように思います。何故なら本は繰り返したり読めたり、途中で辞めて思索したり、考えながら読むことができます。

この『お山の幼稚園で育つ』は幼児を持つ保護者はもとより進学先の小中学校の教師や子どもの世界に関心のある大人の方にも読んでいただきたいと願っています。
子どもの世界の素晴らしさを知ってもらえることは、豊かな人間味ある未来(社会)になることにつながることと確信しているからです。
園の遊戯室保護者用の本棚にも園の蔵書としてありますので、よろしければ手に取ってみてください。

北白川幼稚園HPの園長先生のブログとともにおつれあいの副園長の山下育子先生のブログには、園の自然や環境をいかした保育と園児のかかわりの様子が掲載されています。こちらの記事も子どもたちへの温かなまなざしで溢れています。

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  1. 2018/05/05(土) 23:33:38|
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