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園長ブタゴリラ☆ブログ

研修報告~「子どもの育つ力は子ども自身の中にある」研修させていただいたN保育園からのメッセージ~

朝夕は冷え込みも厳しく、北風に真冬を実感します。
そういう時季ですが、一昨日14日(土)と昨日15日(日)の2日間の研修で温かな気持ちと感動をもらいました。この企画は私も会員である「野育の会」(正式名称は特定非営利活動法人園庭・園外での野育を推進する会)です。年に何度か幼稚園や保育園の現場を会場にして、園環境の取り組みを皆で研修し学びあいます。この会は「生涯の基礎となる幼児期に生涯を生き抜く野生を育て上げる経験を。その経験が思い切りできる園庭をつくり、園外を活用し、地域までを耕すこと」を推進することが目標です。このブログでも何度か研修報告として取り上げています。

今年は夏に兵庫県に一度行きましたが、後は日程があわず久しぶりでした。土曜日の午前中の来年度入園予定の子ども達の一日入園と保護者向けの入園ガイダンスを終え、午後から研修会場の池袋駅から徒歩5分ほどのN保育園に向かいました。今回の研修のメインは公立保育園から民間委託して何もなかった園庭を就任した現園長先生からの提案で、職員や保護者を巻き込みながら園庭プロジェクトとして園庭環境を作る中で、反対意見等様々な意見がある中、その完成に向けての悲喜こもごもに満ちた今日までのドラマを当事者の皆さん(現場の保育士や保護者)が語ってくれました。それぞれの思いをお聞きしながら、胸が熱くなります。
かなりたくさんの保護者が反対する中で、子どもの育つ力を信じ、その思いにぶれることなく見守った園長先生の信念にも敬意を表します。

私も亡父の後を引きついで、園長として新しいことをする度に、先代とは違うのではと話す方が必ずいらっしゃいました。変わること自体がお気にめさないようです。それは保護者や以前から勤務していた職員にもいました。全く気にならないと言ったら嘘になりますが、私の場合は「子どもにとってどうか」という基準で考えるので、後はその反対される人を否定するのではなく、理解してもらうように努力するしかないなと当時は思いました。今も同じです。残念ながら世の中には陰でこそこそと反対したり不満を口コミ等で話す卑しい人がいるのは世の常です。面と向かって聞くことで、園の真意もわかるし、子育てをしていく中で、見方も広がるのにもったいないと思う時があります。何かをするのには理由がありますし、特に本園の場合は保護者の利便性や都合ではなく、子どもの利益(育ち)から考えています。そこには我田引水ではなく、保育現場での子ども達の姿や最新の科学的なデータや幼稚園教育指導要領をベースにしています。もちろん園のすることが絶対ではありませんので、建設的なご意見をいただく中で、子どもにとって有益なことはできるかぎり実践していきます。

少し話が横道にそれてしまいました。この保育園の素晴らしいところはこのプロジェクトの経緯をオープンにされて、あせることなく丁重に反対している保護者の皆さんにも説明しながら進めていかれたことも上手くいったことの要因のひとつかなと推察します。また最初は戸惑ったり気が進まなかった現場の保育士の方々が段々このプロジェクトの理念に共感しはじめ、最後にはその思いを共有することで、現場で子どもと直接向き合っている保育者がその先生自身の言葉で保護者の不安に対して子どもの姿を通して具体的に伝えたことで、親も不安感から徐々に安心感に変わっていったのではと思います。勿論その背後には軸がぶれない園長先生の存在が大きいことはいうまでもありません。

民間委託された時の園庭を使えば、何ら保護者から言われず、問題も起きず、ある意味大過なく運営できたはずです。
でも「子どもの育ち」という思いが、今日までのドラマを作られてこられたわけです。保育士の先生がその経緯を話される中で、保護者との対立の時代を思い出されて、感極まって泣かれた場面もありましたが、本当にドラマに満ちた物語のようでした。本の題材にして欲しいぐらいの内容です。しかもそのプロジェクトは今も進行しているとのことです。
現状に甘んじることなく、前を向いて先を見る園の教育力もすごいことです。こうした保育園に通園されている園児と保護者は幸せなことだと思います。現在保育園の中には、建物の一室にあり、園庭すらない大人(社会)の都合だけの園もたくさんあります。
子どもたちは選ぶことができません。保護者の中にも渋々通園されてる方も少なからずいると思います。そうした現状の貧しさを打開する意味でも社会のワークバランスと3歳までの男女問わない有給の育児休業制度、また親の将来の不安を考慮すると、教育費の無償化は大事なことです。幼児期に親子で過したいと思う親も少なからずいます。母子家庭や様々な事情を抱えている家庭への配慮は言うまでもありません。これ以上ビルの中にあるような貧弱な保育園を作らない分、育児で休めるように親への手当てを出したほうがコスト面でも安価です。

2日目の昼食は園庭で山形名物の芋煮をご馳走になりました。園と保護者が力を合わせて苦労して作られた遊具一つひとつを見ながら、美味しくいただきました。
夕闇迫る中、園を後にしましたが、寒さを忘れるほどの実に充実した2日間の研修でした。改めて貴重なお休みの中を研修させていただいたN保育園の園長先生をはじめスタッフの皆さんにこの場をお借りして深謝申し上げます。

ほとんどの遊具が園の先生達と保護者の皆さんとの共同制作です。もちろん安全面を考慮して、専門家(建築士)も参加しています。
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  1. 2017/01/16(月) 23:59:04|
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