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園長ブタゴリラ☆ブログ

続・秋祭り

今年の祭りもそろそろお終いのようです。先週同様に子育て支援事業「のびのびすくすく」の中でや露店を出して、未就園の子ども達と保護者の皆さんを楽しませてくれたようです。
1部は緑組が担当し、2部は青組でした。2部は急な豪雨の影響もあり、参加者もまばらのためにお店も手持無沙汰でした。
そのため急遽年少組にお客さんとして来てもらいました。7月に年少組や年中組も今日の様に年長組のお祭りの露店で楽しんだのですが、再度の食べ歩き巡りに年少組も大喜びでした。
神輿が練り歩き、賑わいの中で終えたようです。このように子ども達が園生活の中で発展させていく色々な遊びの中で、様々なことを学びます。

・言葉のやり取りを通して、言語面の発達を促す(言語)
・お店とお客さんの相対の中でお互いに相手の気持ちを読み取り、気持ちを察する力(人間関係)
・食べ物や屋台を作り、売れる為にはどういうものを作るとお客さんに喜ばれるのか(造形)
・自分たちで字や絵で看板やメニューを作る(言語・造形)

もちろんこれ以外にも色々な事を学びます。何故このようなことをお伝えするかというと、今は幼児教育を「遊び」と「勉強」という枠でわける傾向があります。また幼稚園も「お勉強系」「のびのび遊び系」というイメージだけで色分けしがちです。全く意味がないと思います。子どもの生活は全て勉強であり遊びです。表裏一体です。むしろ園庭(屋外)で勉強(遊び)できることと保育室(屋内)でできること、例えば机の上でしかできない勉強(遊び)が園の生活の中でどのようなやり方や時間をとっているかを考えたほうが良いと思います。
私は常々幼児期は勉強することが大事だと思っていますし、学ぶ意欲を育んでもらいたいと思っています。
もちろん狭義の勉強ではありません。
また幼稚園と小学校という同じ学校教育の中で当然つながっていることを踏まえた教育が大事です。でもそれは先取り教育とは全く違います。
幼稚園教育要領、小学校教育要領の中にそうした答えが出ています。本園もそれを踏まえながら、保育を行っています。

下記の文は幼稚園教育のエッセンスです。文部科学省の幼稚園教育要領の冒頭に書かれています。この文の中で「遊び」と「環境」という言葉が出てきます。前述した「勉強(学び)」と「遊び」を分けることにあまり意味がないかがご理解できると思います。
「勉強系」とか「のびのび遊び系」という色分けではなく下記の『幼稚園教育の基本』を保育の中でどうやって実践しているか、またこうした「ねらい」がきちんと達成しているかどうかという視点で園を判断されると良いと思います。

第1 幼稚園教育の基本

 幼児期における教育は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり,幼稚園教育は,学校教育法第22条に規定する目的を達成するため、幼児期の特性を踏まえ,環境を通して行うものであることを基本とする。
 このため,教師は幼児との信頼関係を十分に築き,幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする。これらを踏まえ,次に示す事項を重視して教育を行わなければならない。

1. 幼児は安定した情緒の下で自己を十分に発揮することにより発達に必要な体験を得ていくものであることを考慮して,幼児の 主体的な活動を促し,幼児期にふさわしい生活が展開されるようにすること。

2. 幼児の自発的な活動としての遊びは,心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して,遊びを通しての指導を中心として第2章に示すねらいが総合的に達成されるようにすること。

3. 幼児の発達は,心身の諸側面が相互に関連し合い,多様な経過をたどって成し遂げられていくものであること,また,幼児の生活経験がそれぞれ異なることなどを考慮して,幼児一人一人の特性に応じ,発達の課題に即した指導を行うようにすること。

祭りでの様子です。
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買ったお菓子は皆で仲良く食べたようです。
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本物みたいでついつい食べてしまいがちです。
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異年齢でやり取りしたり、相手の気持ち(心情)を思いやったりすることを経験を通して学びます。特に年長組と年少組のやり取りでは、年長組は年下ということもあり、だいぶおまけしてあげたようです。その優しい気持ちを育むにはこうした遊びを通してでしか学べません。
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綿菓子の大盛サービスが嬉しいですね。
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じゃんけんで勝ったら、もうひとつどうぞ。
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クッキーも丁寧に作りました。想いがこもったお菓子です。
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看板やメニューも自分たちで作りました。文字もこうした遊びを通して学び、理解していきます。きちんとした筆順や持ち方は小学校1年生の国語の授業で学びます。

幼稚園での教育要領「言葉」については以下になります。この下記の文を読むと、いかに勉強(遊び)の中で言葉を育むかがご理解できると思います。

経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し,相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て,言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。

1 ねらい
(1) 自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。
(2) 人の言葉や話などをよく聞き,自分の経験したことや考えたことを話し,伝え合う喜びを味わう。
(3) 日常生活に必要な言葉が分かるようになるとともに,絵本や物語などに親しみ,先生や友達と心を通わせる。

2 内容
(1) 先生や友達の言葉や話に興味や関心をもち,親しみをもって聞いたり,話したりする。
(2) したり,見たり,聞いたり,感じたり,考えたりなどしたことを自分なりに言葉で表現する。
(3) したいこと,してほしいことを言葉で表現したり,分からないことを尋ねたりする。
(4) 人の話を注意して聞き,相手に分かるように話す。
(5) 生活の中で必要な言葉が分かり,使う。
(6) 親しみをもって日常のあいさつをする。
(7) 生活の中で言葉の楽しさや美しさに気付く。
(8) いろいろな体験を通じてイメージや言葉を豊かにする。
(9) 絵本や物語などに親しみ,興味をもって聞き,想像をする楽しさを味わう。
(10) 日常生活の中で,文字などで伝える楽しさを味わう。

小学校指導要領 国語 第1学年の中で「文字」についての取り扱いについて

ウ 文字に関する事項
(ア) 平仮名及び片仮名を読み,書くこと。また,片仮名で書く語の種類を知り,文や文章の中で使うこと。
(イ) 第1学年においては,別表の学年別漢字配当表(以下「学年別漢字配当表」という。)の第1学年に配当されている漢字を読み,漸次書き,文や文章の中で使うこと。
(ウ) 第2学年においては,学年別漢字配当表の第2学年までに配当されている漢字を読むこと。また,第1学年に配当されている漢字を書き,文や文章の中で使うとともに,第2学年に配当されている漢字を漸次書き,文や文章の中で使うこと。

(2) 書写に関する次の事項について指導する。
ア 姿勢や筆記具の持ち方を正しくし,文字の形に注意しながら,丁寧に書くこと。
イ 点画の長短や方向,接し方や交わり方などに注意して,筆順に従って文字を正しく書くこと。

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  1. 2016/09/13(火) 18:58:10|
  2. 幼児が学ぶ大切なもの~事例から~
  3. | トラックバック:0
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コメント

いつも素晴らしい遊びを提供していただき、感謝しております。
日常兄弟で行っている遊びも、大規模なお店屋さんは集団でないと体験できないことであり、その体験が本当に楽しいようです。
自分で作った食べ物を嬉しそうに持って帰ってきて、下の子に「食べていいけど食べちゃだめだよ」と微笑ましい光景を見せてくれました。
  1. 2016/09/15(木) 11:35:13 |
  2. URL |
  3. 年長保護者 #-
  4. [ 編集]

「年長保護者」さん、コメントをお寄せいただき、どうもありがとうございます。
ご家庭でのご兄弟の様子をお聞きして、微笑ましい光景が目に浮かぶようです。
また家庭ではできない幼稚園という集団の中で体験を通して学ぶことについて、ご理解してしてくださっているお言葉に園長として素直に嬉しく思っています。スタッフを代表して、お礼を申し上げます。ありがとうございます。

私は昨今幼稚園での教育が家庭や習い事でできるようなことに比重が増えていく保育を憂いており、時にはスケールの大きな経験、例えば家庭や習い事(塾や課外教室)では決してできない体験を通して、園児達に色々なことを学んで欲しいと願っています。
では何故幼稚園(保育園)がそのような子どもにとって不利益な保育をするのかといいますと、要因は色々ありますが、ひとつには同年齢や異年齢を含めて「子どもの集団」にしますと、当然子ども同士ですから様々なドラマが生まれます。そうした中で色々なトラブル(けんか)も当然あります。最終的にはそうした中で家では学べない人間関係を学べます。しかしながら保護者から人間関係を学ぶ途中で起きがちなけんか等をクレームとして言われ、クレームが多いからです。
どの園でも一番の困りごとは「子ども同士のけんかとそれに関わる親との応対」だそうです。
子ども同士はけんかをしても、時がたてば仲良くなるのが常ですが、親が「もう、○○君(さん)とは遊んではいけません」と話すので、子ども心に困ってしまいます。

少子化中で入園児確保に必死の園(園長)としては、当然ながらそうした保護者からのクレームには弱いものです。そのために園児同士ができるだけけんかをしない又はさせないような保育(保育室や机上だけの時間)が流行ります。しかもそうした保育ではとりあえずは学んだ保育の結果はすぐに見えますし、親の満足感も高まります。

7月から始まった年長組のお祭りごっこですが、時々見ている中で年長組の子ども達の年下への優しさが印象に残りました。売り切れた時に必死になって買いに来た子どもに説明したり、じゃんけんで勝つと一本あげるルールの中で、じゃんけんをする時に年長組同士のじゃんけんに比べて、力がはいっていない負てあげたいようなそぶりでのじゃんけんの身振りや勝ってしまった時の困った顔がなんともいえずかわいらしかったです。
またお祭りを続けていく中で、子ども達から思いがけない斬新な考えが出されたり、工夫していく力に改めて子どもの素晴らしさを感じています。

これからも日々の保育の中で、子ども達の最善の利益の保育ができるように研鑽したいと思います。
またお気づきのこと等ありましたら、コメントをお待ちしています。どうもありがとうございました。
  1. 2016/09/15(木) 18:11:19 |
  2. URL |
  3. 佐倉城南幼稚園・園長 #-
  4. [ 編集]

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