昨日新しい遊具として「山砂の遊び場」を園児たちに披露しました。
以前このブログ(8月26日付)でも紹介させていただきましたが、ようやく完成しました。
総工費約100万円、土砂が流失しないように三方向を防腐剤を注入した枕木で囲み、山砂の下には水はけを考えて、排水用の升を作り、枡には排水用の管をつなげ外に水が流れるようにしました。また枡の周囲は砕石で囲み、水はけに留意したために、見た目以上にコストがかかりました。
周囲の枕木も土砂の重みに耐えれるようにまた安全面からも動かないようにボルトで固定するとともに、長い年月の間に枕木が腐った時に交換できるように工夫しています。リスクとハザードを考えた安全性の高い、高品質な幼稚園独自のオリジナル遊具と自負しています。
私が園長になってから、この十年余の間に川を手始めに、森のウッドデッキ、ツリーハウス、ログハウス、滝と川と砂場の複合遊具と既存の市販されている遊具では時として子どもたちの学びには物足らない面があるために、様々な遊具を考案してきました。でもその過程にはたくさん人の知恵とアドバイスがあり、有形無形の手助けや気持ちがあります。自分独りでは何もできません。皆さん、子どもにとって良い環境を創ろうという思いがありました。
今回の遊具も幼馴染でもある佐倉市内に長年にわたり建材や土木また建築を手掛ける老舗の吉原商店の社長が知恵を絞ってくれました。ご本人は第1回の卒園生で、子どもさんも卒園させてくださっていて、園の教育方針もご理解されており、一肌脱いでくださいました。
常日頃から砂場の砂や白線用のラインマーカー(炭酸カルシウム)でもお世話になっていますが、今回の遊具の一番の問題点になる水の処理と土砂の重み等についても的確な視点から教示してくれました。また一級建築士としてこの遊具の図面の設計にも携わってくれました。
人の縁に恵まれていることに感謝するばかりです。いくら私の思いがあっても、それを具現化する人がいないと、絵に描いた餅で終わってしまいます。
予想外だったのが、この遊び場にふさわしい工事用車両のおもちゃの品揃えに苦労していることです。(進行形)
子どもが自由自在に操れるクレーン(アネビー社)は入荷待ちですが、昔遊んでいた頑丈なトラックやブルトーザーが見つからず、先日幕張メッセにあるアメリカ資本の会員制の大量販売店Cに大きな車が売っているとの情報を得て、2台購入しました。ところがスタッフが苦労して組み立てた割には意外と脆く、使い捨ての思想が入っているなとつくづく感じています。
昨晩インターネットでドイツ製の丈夫そうなトラックやシャベルカーを見つけたので、急いで注文しました。
質の高い遊具やおもちゃがこの幼児期には大事です。
やはり北欧やヨーロッパのおもちゃは良いものを末永く使う思想が流れているように感じます。園にある汽車セットのブリオ社やままごとで使うエルチ社の果物や野菜の模型またキュボロはスイス製です。
来週ぐらいには届くと思うので、楽しみに待ちたいと思います。
川砂と山砂の違いを五感で感じ、大地に足をどっしりつけて全身をつかって身体全体で遊んで欲しいと願っています。
パソコンが隆盛する時代だからこそ、ゲーム等に代表される仮想の世界で遊ぶのではなく、幼児期だからこそ学ぶ必要のあるリアルな五感での学びをこれからも追求したいと思います。
木々の間に囲まれているので、夏でも木陰になり、遊べます。

正面の右下の隅に排水用の水抜きがあります。デッキの下の空間が車をいれる車庫になります。

初日にむけて揃えた車輛です。後方にあるのが「C」で購入した車です。

昨日の様子
最初のデビューは年少2クラスです。
約束事を説明します。



今日の風景
裸足で遊んでいる園児たちも多かったようです。秋の陽ざしが注ぎます。



- 2014/09/19(金) 18:06:24|
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