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園長ブタゴリラ☆ブログ

絵を描く

今日の主活動は全学年とも先日の運動会の思いを絵で表現しました。学年により画用紙の大きさが異なります。
楽しそうに描いている様子が印象的でした。
運動会を手伝ってくれたおやじ達と2次会に行った時にひとりのおやじから小学生の姉が今開催している佐倉市の幼・小・中の美術や書写の展覧会に出品して見にいった折に佐倉城南幼稚園の子どもの絵が一枚も飾っていないので、不思議に思って、その件でつれあいに聞くと園の出品しない教育方針を聞いて、納得した話をしてくれました。おやじ達の中に美大を出て絵を教えていたおやじや小学校の教員をしているおやじ達もいて、ひとしきりその話題で盛り上がりました。
以前ブログで「絵」について話したことがあります。参考にそのブログの記事を抜粋しました。写真の後の文です。
ただ誤解のないようにしていただきたいのは、私は展覧会や賞をもらった子どもを否定したりしている意図はありません。
むしろ賞をもらうことでその子どもにとっては自信につながるかもしれません。子ども自身には何の罪もありません。すべては大人の問題です。
幼児期の絵を評価する難しさと幼児期の美術教育のあり方にいささか疑問を持っています。
個人的には写真、映画、絵画といった文化は大好きですし、生活の中で潤いをあたえてくれる、人間が生活していく中で大事な大切なものと考えています。
大人になってからもそうした文化が好きになるには幼児期の体験が大事だと考えています。

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2011年5月24日のブログより

「昨日年長と年中で先週の遠足の思い出を絵で表現しました。年中はパスで年長はパスと絵の具で描きます。
幼児の絵は心の表現といわれ、絵を描く事でその子どもの気持ちが絵の中に表現され、絵を通しの心理診断の本もあります。

絵画ですとたくさんのコンクールがあり、毎年佐倉市教育委員会主催の佐倉市幼・小・中絵画コンクールをはじめ色々な主催者から様々なやり方で出品のお誘いをいただきますが、今のところ全て辞退しています。
一番の理由としては子どもの心の表現である絵に優劣をつけたり上手下手は本当に審査員の方がわかるのかとおおきな疑問があります。小中学校ならともなく幼児期の絵にそうした賞はどうかなという思いがあります。しかも審査員は大人で、普段の園生活を知らない人が判断するのはいささかナンセンスです。同じ友達同士皆で見せ合い、「○○君の絵は遠足で遊んだ滑り台がとてもいいなあ、上手いな」と決める方がよほど的確のような気がします。
もちろん賞自体を否定しているわけではなく、時期というものがあるような気がします。
そういう賞を取ることは園の宣伝にはプラスでしょうが、幼児にとっては「賞」ということの意味合いがどれだけわかっているかはなはなだ疑問です。かけっこのように一番早く走ったから一等ということは幼児でも十分理解できますが。○○賞の種類の区別は理解できるのでしょうか。賞でも例えば「色々な色で描いたで賞」とか「大きくかけましたで賞」とか具体的な賞なら面白いかもしれません。「最高賞」か「特賞」とかいわれも幼児には難しいでしょうね。そもそも子どもの心の表現と賞の関連ははたしてあるのででしょうか。
またコンクールによってはある程度出品数を園であらかじめ選ばなくてはいけません。
選ぶなんて、私は恐れ多くてとてもできません。

小園が絵の指導で重視しているのは導入の時です。保育者はそれには周到な準備が必要です。後は実際に描き始めたら、見守るしかありません。むしろ常日頃から色々な絵の描き方があることや絵を描く材料等があることを体験させながら教えてあげることは大事です。筆の種類やパレットまた筆洗の使い方も気づかせてあげたいものです。

私も一時期、絵画について子どもの心の表現ということで、子どもの心を知りたいという一心で、いささか勉強したことがありますが、結論としては子どもの絵を通して心の動き全てまではわからないように思います。むしろ全てがわかったら怖いですね。神のようなものです。生半可な知識で下手に判断しすぎて、その思い込みで子どもの心をわかったつもりで保育するほうが怖いように感じます。もちろん保育者は初歩的な描写に係わる勉強は当然ながら必要です。幼児の絵の基本的な見方を知ることは大事ですし、放任では困ります。

大学で美術を教えてもらった恩師や知人の画家にも絵の指導のことで聞いたことがありますが、異口同音に「子どもの絵の評価は難しい、幼児期の表現に評価はどうかなあ」
もちろん色々な考え方ややり方があるのは事実です。何時も話すように教育に絶対はありません。
でもそれぞれの子どもなりに描いて、表現する気持ちだけは大事にしてあげたいと思います。」


  1. 2013/10/22(火) 17:00:39|
  2. 幼児教育への思い
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