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園長ブタゴリラ☆ブログ

研修~障がいのある子を含む保育をどう進めるか?~

昨日午後から千葉市にある植草学園大学で行われた「障がいのある子を含む保育をどう進めるか?」をテーマにした保育研究報告会に行きました。土曜日の午後にもかかわらず、幼稚園や保育園の先生方や学生さん等約300人ぐらい集まる大変活気のある研究会でした。大学の附属幼稚園2園、千葉市の稲毛区にあるA幼稚園、都内葛飾区にあるK幼稚園の4園で支援を要する園児を受け入れながら、ともに育てていく保育の実践を大学の先生が研究課題に沿ってまとめた発表のスタイルです。千葉市のA幼稚園は私も尊敬している幼稚園で過去に職員を研修にお願いしたことがあります。都内のK幼稚園は以前小園から園児が転園した時にそのおかあさんが色々と探して、ようやく出会えた園で、転園してから一度遊びに来られた時にとても良い園ですと聞いたことがあり、また知人の子どもも通園していて、かねがね噂だけは聞いていました。

4園とも「インクルーシブ保育」という障がいのある子もない子も、支援や配慮のいる子もいらない子もどの子も排除しない、すなわちどの子も輝く一緒の保育を提唱しています。こうした考えは保育するうえでとても大事で、一般の方から見れば当たり前の考えではないかと思われるかもしれませんが、実際の現場ではかなり難しいのが実情です。今回の報告会の中で私立幼稚園で障がいの子の受れ入れについての状況や園の保護者のそうした保育に対する意識調査も発表されていましたが、興味深いものがありました。幼児期に人間としてお互いの違いを知り、人間同士尊重し合える芽を育むことは大人になって社会を構成する一員になった時にとても大事な視点です。幼稚園も社会集団である以上、そうした視点が学べる環境はとても大事なことではないでしょうか。

話を聞きながら、4園とも保育の質はかなり高いと思われます。そうした保育ができる園は障がいがあるなしにかかわらずひとりひとりの子どもを丁寧に見ることができ、柔軟性のある自由度の高いまた園児の人格を尊重することで、子ども自身が他者から愛されていることを日々の保育を通じて学べると思います。それは自立や自律を学ぶ上でとても大事なことです。

今は残念ながら硬直化した保育(ひとつの価値観に基づいたやり方でそのスキルをこなせない又はできない子どもは排除していくやり方で先生もとかくそういう見方で子どもを見たり判断しがち)が自立や自律を育むと誤った解釈される保育が主流です。4園とも規模は決して大きくありませんが、だからこそ柔軟に対応できると思います。障がいのある子どもの受け入れは親がなかなか認めなかったりして補助の職員の加配ができなかったり(千葉県でも障がいの子どもの補助金には診断書が必要で、補助金をもらえてもパート教諭の人件費の半分ぐらいにしかならず、持ち出しが多いのが実情で、ハードルはとても高いものがあります)して、経営基盤の脆弱な私立幼稚園では難しい面もあるのが実情です。でもそれ以上にネックなのは障がいのある子どもがいることで保育ができないと思っている園が多いことも一因だと思います。また一般の保護者の方にもそういう障がいの子どもがいることでその幼稚園はレベルが低いとか園の保育の質がさがったり、自分の子どもが不利益になるのではといった考える人も少なくありません。障がいを持つ子どもの保護者自身も自分の子どもはついていけないと考える方もいますが、本来の幼児教育は幼稚園教育要領にも書かれているとおり、幼児一人一人の特性に応じ、課題に即しながら指導するようにうたっています。むしろそうした園のほうが前述したように質の高い教育をしているのが、お分かりかと思います。
4時間近く喧々諤々色々な問題が提議されていましたが、若い先生たちも多く、貴重な休みを利用して熱心に学ぶ姿は見ていて気持ちが良いものです。こうした企画をしてくださったことに感謝するばかりです。
旧知の大学の先生達にも久しぶりにお目にかかれ、頑張っている姿に勇気づけられます。

また今日も先日の「房総のむら」の園外保育に行った時のように思わぬ出会いがありました。終了後、ひとりの若い女性が近寄ってきて「園長先生、お久しぶりです」と声をかけてくれました。その大学の附属幼稚園で幼稚園教諭をしている卒園生で教育実習にも来てくれました。元気に頑張っているようです。最近人生の伴侶と一緒に新婚生活を始めた話を聞くと嬉しいですね。どうか元気で二人で力を合わせながら、幸せな人生を送って欲しいと願わずにいられません。
会場を出ると、日がとっぷりと暮れ、冷たい風が吹いていましたが、今日の色々な出会いに足取りも軽く帰宅できました。

写真は一昨日金曜日に前夜に降ったわずかな雪で遊んだ時の様子です。今年は積雪が多く、雪国に住む人は心労が絶えないようですが、こちらでも一度くらい雪が積もって、子どもたちに存分に雪遊びを楽しませてあげたいと願っているのですが、今年はどうかなあ。
2012-02-17 氷 002 (800x536)

2012-02-17 氷 006 (800x536)

2012-02-17 氷 005 (800x536)


  1. 2012/02/19(日) 23:57:14|
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