昨日は平成24年度に入園願書を出された方の保護者面接ならびに入園手続きを行いました。朝9時から夕方6時前まで、時間が押したため、休むことなく、来年度入園してくださる保護者の皆さんと短い時間ですが、お会いして子どもさんが入園されるにあたり調査書を基に子どもさんについて話を聞かせていただきました。
お知らせした予定より時間が大分かかり、お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。11月1日に入園願書を出してくださってから、直ぐに入園料を払って手続きをとるのではなく、少し時間をおいて本当に本園でよいのかどうか、今一度考える時間をおいたうえで、入園料を納付していただき、手続きをお願いしています。こういう仕事はやはり保護者(家庭)の方との信頼関係がないと大事な子どもさんの成長を育む手助けをする仕事だけに成り立ちません。もちろん皆さんが入園願書を提出される段階で、熟慮された上でお出しされていることは重々承知していますが、あえて失礼を省みず、このようにしばらく時間を置いてから行っています。今の少子化で園児獲得に凌ぎを削っている時代に、大概入園願書受付をして、すぐに入園料を納付して確保するのが常だけに、他園の園長達から感心されたりあきれられたりします。中には「すごい自信があるの」と変に誤解される時もありますが、そういう意味ではなく、保護者の皆さんにもう一度考えて良ければどうぞという待つような姿勢です。幼稚園はいわゆる「いらっしゃい、いらっしゃい」と通常の商売のようにあまり客寄せするものではなく、「あれもやります、これもやります」と何か特色を出して園児獲得をするものではないように常々思っています。
通常は普段の日常生活の保育の中で一見地味ながら、それぞれの子どもさんに合わせながらきめ細かく対応してその子どもさんの良さを見つけ伸ばしていくのが王道だと思っています。
幸いこじんまりとした幼稚園なので、私を始め全教職員と園児がお互いに言葉を交わし、関わりがもてるので、そうした対応が出来ると思います。組織は大きくなればなるほど、細かい対応は無理ですし、教職員と全園児がふれあったり会話を楽しんだり、園長が全園児の特性を知ることは実際に不可能です。組織が大きくなればなるほど動かす上で規制したり、マニュア通りにしないと動けないのは良し悪しではなく自明のことです。ただそれが幼稚園という園児が生活して、ひとりひとりの成長を育む中で、園や職員や保護者がその点をどう捉えるかが、試されますし、ある意味それが幼稚園の教育方針や気風を作っている部分があります。
面接でお話を伺いながら、園の教育方針に共感してくださった方や幼稚園に入園するのは子どもであり、その子どもが複数の幼稚園に実際に訪れて一番気に入ったので選びましたといったお話等聞くと、幼稚園冥利につきます。
また在園生や卒園生の保護者の口コミも大きかったように思います。とてもありがたいことです。この場をお借りして感謝申しあげます。
慈しんだ家庭から初めての社会に小園を選んでくださった皆様の思いをかみ締めながら、教職員とともに微力を尽くしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
- 2011/11/27(日) 22:09:19|
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