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園長ブタゴリラ☆ブログ

大学訪問~幼稚園教諭の就職について~

今日の午後から東京都北区十条にある東京家政大学・短期大学部に大学教員と私立幼稚園園長の懇談会に出かけました。電車で約2時間の行程です。午後1時から午後5時過ぎまでのスケジュールで途中授業見学や講演「ドイツの森の幼稚園に学ぶ」等のプログラムもありました。

本園も少なからず縁があり、過去にも採用したり現教員でも出身の教員がいます。
懇談会の主旨は養成校側としては幼稚園がどういう人材を求めているかまた就職希望の学生の情報交換や要望を聞きたいといった点です。幼稚園側としても今後の教員確保に向け、大学側と連絡を密にしておきたいことや今の学生のニーズ等や就職対する意見を聞きたいことなどがあげられます。
少子高齢化の中で、幼稚園教諭の確保は大事な問題になってきます。良い先生を採用したい、特に園児と直に関わる仕事なだけに重要な根幹に関連する問題です。

来年の採用があるかどうか現時点では全くわかりませんが、養成校と連絡を密にしておくことは理事長としても大事な仕事です。県内でも複数の養成校とパイプを持つようにしています。

実際千葉県内の私立幼稚園は教員を募集しても一部の地区(東京方面)を除いては、なかなか集まらないのが実情です。1人募集しても1人もしくは2人で選びようがないという話もめずらしくありませんし、よく聞きます。本園はかろうじてまだそれなりの倍率で採用できますが、今後はわかりません。(例年5、6倍以上あり、採用試験にきてくれるほうだと思います、つい何年か前までは10倍以上でしたがさすがにここ数年はそこまではいきません)学生も当然ながら園を選びます。特に教育実習にいくと当然ながら中がみえてきます。メール等もあり情報は瞬時に回るようです。

先週24日(土)にも千葉駅ビルのペリエホールで県内の私立幼稚園24園がブースを出し、就職セミナーを行い200名近い学生さんがお見えくださいました。私も取材で行きましたが、大変盛況で真剣に就職を希望している学生さんを相手に少しでも情報をと園側も対応していました。

今は幼稚園よりも保育園や施設が人気があるようです。大きな理由としては給与等の条件面よりも以下の点に集約されるようです。

・幼稚園ですと原則一人でクラス担任だが不安。特に保護者との対応やクレームへの対処への不安。
・ピアノ実技への不安。保育園は幼稚園ほどピアノの力量は求められない
・労働時間が長い、特に行事前など夜遅くなる。
・大学で学んだ幼児教育(幼稚園教育要領)と違う教育内容で、幻滅を感じる。子どもが可哀想。
・私立幼稚園の場合、一般的に理事長、園長の権限が強く、いまだに女工哀史のような労働環境の園がないとはい えない。
・私立幼稚園は保護者が選んでくるので要求度も高いので、そうしたことに対応できるかどうかへの不安。

給与面では保育園や施設にくらべ決して遜色があるわけではなく、むしろ良い場合も多いのですが。
もちろん誤解や学生側の理解不足が全くないとはいえませんが、もう少し幼稚園側も襟を正して、自省しないと益々養成校や学生側からあきれられ敬遠され、募集に苦しむことは自明です。恥ずかしい話ですが、いまだに学生が園見学やボランティアを希望しても拒否する園も結構あるのが実情です。
また私学の建学の精神と独自性という名のもとに子どもよりも親うけするだけの教育内容ですと、希望に燃えた真面目な先生ほど幻滅を感じ、燃えつきていきがちです。私もそうした他園で働いている先生の相談にのったことがたくさんあります。
私は毎年就職希望の学生さんが見学に見えた時には必ずよく見学して、どんなことで良いので質問して欲しいと話します。こういう質問をしたから採用の時に不利になることはないので、なんでも聞くように話します。本園は採用試験はすべて公開できる用に項目ごとに点数できちんと示し、私以外にも複数の職員が立ち会い、上位から採用し、あまねくできるだけ公平を期しています。心苦しいのですが、卒園生といえども採用試験だけは公平にしています。

終了後、旧知の何人かの先生ともお会いし、「今年佐倉市内から通学している学生さんがいるので、求人があるようでしたら、情報をお願いしますね、先生のところは子どもにとって良い教育の素敵な幼稚園だから」と社交辞令までいただきました。
社交辞令はともかく、幼稚園の現場の先生は見た目以上に過酷ですし、体力も要ります。給与等の労働条件も私立の場合は公立に比べかなり差があるのも事実です。そうした待遇面や福利厚生面もこれから先考えていかないと求人は厳しくなると思います。

正門から大学を望む
P1050949大学


  1. 2010/07/29(木) 23:57:25|
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