今日は今年度初めての保育参観を実施しました。新入園児にとっては入園して早2か月が過ぎ、少しづつ園環境にもなれてきたようです。自分の気に入った場所で遊んだり、先生とも信頼関係を築きはじめたり、園生活を楽しんでいる様子がうかがえます。
平日にもかかわらず、参観に来園されたお父さんをたくさんおみうけしました。
もっとも子どもさんによっては、保護者がいると、普段の園生活と違い、嬉しかったり気になってそばに一緒にいたがったり、べったりと甘えたりする子どもさんの姿も見ましたが、あまり心配する必要はないと思います。
特に3歳児や新入園児の子どもさんですと、長い目でおおらからに見守っていきましょう。
今はインターネットをはじめSNS等で様々な情報が子育て中の保護者に飛び交います。
そのような状況の中、育児に真剣に取り組む親ほど、今自分が子どもにしてあげないと、その子の将来に影を落とすのではないか、自分が子どもにできることはしてあげることが親としての務めではと、時には自分を追い込みすぎて、育児ノイローゼになりかねません。「もっと気持ちを楽にして」「長い目で見て」「おおらかに、子どもはある意味、なるように育つ」というもうひとりの自分の言葉を受け入れたくても、孤立感や不安感の中で受け入れずに育児が苦しくなるばかりです。
また幼稚園も少子化で園児獲得のために親の不安感を逆手に取り、科学的な根拠や子ども達の様子をないがしろにしたまま、こうした教育を小学校入学前にしないと、将来の学力に差し支えるといった美辞麗句(脅迫?)で入園案内やHP上で誘いがちです。
またそうした教育を受けることが、時には免罪符のようにとらえがちです。幼児教育は小学校で習う教育のプレではありません。別物です。保護者の皆さんがご理解していただくことが、自分の育児不安解消のみならず子ども達の最善の利益につながります。
これからも今日のような保育参観の機会をとおして、ご理解していただけるように、園としても自省していきたいと思います。このブログも時には辛口な視点ですが、保護者の皆さんと一緒に幼児教育について考えていきたいと思います。
6月9日(土)にも参観を予定していますが、ご覧いただきお気づきのことなどありましたら、教えていただければありがたいです。
考えてみれば、育児は仕事と違い、一生懸命向き合っても誰からも褒めてもらえず、達成感や充実感もなかなか持ちにくい時があります。パートナーも以前に比べ時代が変わり、理解する人も増えてきましたが、まだまだほど遠いのが実情です。
育児する中で孤立感や不安感が誰もが一度は経験したことがあると思います。家人も子どもが大きくなった今では笑い話で語れますが、当時はそんな心境があったようです。
やはり育児をする親同士が悩みを語り合うことも、大事なことだと思います。時には素の自分をさらけ出しても、育児に悩んだ人なら、同じ立場として温かく受けれてくれるはずです。園庭開放や子育て支援事業「のびのびすくすく」もご活用いただければ、嬉しい限りです。
微力ですが、これからも親に寄り添っていける幼稚園でありたいと思っています。
今年は梅雨が早いようですし、夏は昨年の冷夏ではなく暑さが厳しいという長期予報です。
紫陽花も咲きはじめました。
花言葉は「辛抱強い愛情」「一家団欒」「家族の結びつき」等です。(ウィキペディアより引用)
花言葉に子育てするうえでリンクする言葉があるように感じています。



- 2018/05/31(木) 15:28:11|
- 保育のひとこま
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昨日は学区の運動会があり、スタッフで手分けをして、卒園児の激励を兼ねて応援にお邪魔させていただきました。いつの頃から5月中旬から6月上旬にかけて実施する小学校が多くなりました。9月以降に実施する学校は少数になっているようです。昨日だけでも5校からご招待をいただきました。学校それぞれに事情があるにせよ、10月の体育の日前後の秋晴れの日に運動会をする風景も風前の灯かもしれません。
今年は新しく校長、教頭先生とも入れ替わったとお聞きしたS小学校にお邪魔させていただきました。校長先生に卒園児がお世話になっているご挨拶をした後、観戦させていただきました。
小学校とはいえ、運営や進行また審判のやりかた等学ばせていただくところもたくさんあります。
またこのS小学校は私自身も卒業生で、子どもたちもお世話になりました。
私は我が子の運動会の時はいつも各小学校にご挨拶に回った後の大体お昼の弁当時に合流し、午後の種目だけを見守っていました。また夕食は時には近所の仲の良いご家族と一緒に子ども連れで出かけ、親は親、子どもは子ども同士で、運動会を肴に懇親を深めさせていただいた懐かしい思い出があります。
もっとも運動会を肴にといっても、午後のみですし子どもが満足していればそれで十分という考えで、特に本人が話さない限り聞くこともなかったように思います。
仕事柄もありますが、どちらかというと親子関係は程よい距離感を心掛け、子どもには子どもの世界があるので、自主性に任せており、自分の人生だから自分で決めなさいというスタンツでした。子ども達(特に息子)は高校受験や大学受験も直前に志望校を聞かされ、なるほどと驚くことが多かったような気がします。
もっとも家を不在がちで、あまり頼りないように思われていたことも一因かもしれません。(笑)
私の両親(特に父親)もやはり勉強のことは進学を含め何も言わず、常に自分で判断することが多かったように思います。
もちろん昔と今は親の子どもに対する意識は違います。但し子どもへの愛情は古来から変わらないのも事実です。ただ親子の距離感が違ってきているように案じる時があります。特に親が子どもの世界に必要以上に介入することで、自立を妨げているのでは危惧する時があります。
少し話がそれてしまいました。
毎年小学校の運動会にお招きをいただき、見せていただいていますが、時代とともに変わってきた事柄もたくさん見聞します。学校によっては騎馬戦や棒倒しまた組体操がなくなったり、親の休憩用のテントの設置など様変わりを感じます。学校の運動会のあり方については、内田良氏(教育学者・名古屋大学准教授。専門は教育社会学)が興味深い著作(『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』光文社新書他)や提言をされています。
要は子ども達の心身の発育と運動会のねらいをきちんと学べることが大事だと思います。
あくまでも運動会(それに限らず学校の生活)の主役は子どもたちです。学校でも保護者でもありません。その根本を大事にしながら、これからも運動会を続けてもらいたいと願っています。
午後から所用があるため、午前中のみ応援させていただきました。帰途は久しぶりに懐かしい通学路を通りました。
50年以上前の景色がほとんどかわらず残っていました。

- 2018/05/26(土) 12:59:05|
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今日は夏を思わせる暑さが戻ってきたようです。
いつものように朝の体操を終え、各クラスとも保育室に戻ろうとした時に、海賊を主人公にした有名な映画の音楽のBGMが聞こえると同時に、突如海賊たちが現れました。2月の節分に鬼ヶ島から鬼が来園するのは有名ですが、初夏のこの時季に今度は海賊かと、恐がり屋の私は思わず職員室に逃げ込んでしまいました。
前もってわかっていれば、園を休んだところです。思わぬ出来事に子ども達以上に右往左往してしまいました。こういう時に副園長がいれば、海賊に立ち向かい、美声で雷のように一喝するところでしょうが、あいにく所用で園を不在にしていますので、なす術もありません。
子ども達の運命を職員室から祈り、せめて記録だけはと遠目からカメラで撮影していました。
幼稚園も日々たくさんの来園者が訪れますが、鬼や海賊とくると次は夏の風物詩の「お化け(妖怪)」でしょうか。
さて、子どもたちの様子を見ていると、すっかり海賊たちの手下になり、海賊になり切ってともに宝を探しに学年ごとに出かけたようです。さすが城南幼稚園の園児達、時には上手く折り合いをつけて生きていくすべを身につけることも大事です。
常日頃の人間関係の学びがいかされているようです。今は遊びを通して気持ちのやり取りを学べる経験が少なくなっています。
こういう時は宝物を探し、最後には油断させたり頭を使って上手く海賊を追い払いましょう。でももしかしたら、私が追い出され、海賊幼稚園になったりしているかもしれません。顛末はご想像にお任せします。
海賊たちの登場だ。



海賊になり切り、宝さがしに出発です。
年長組は園庭へ、年中組は各保育室へ、年少組は遊戯室と学年ごとに場所を変えたようです。



宝物の金貨が散らばっています。










どうやらたくさんの宝物を見つけたようで、海賊たちもご満悦のようですが。



顛末は皆さんそれぞれのご想像に任せしましょう。
- 2018/05/25(金) 12:10:43|
- 保育のひとこま
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今日は遠足日和というよりも少し汗ばむ陽気でしたが、無事にひとりの欠席者もなく、全員で参加できました。また途中で発熱等具合が悪くて途中で帰る子どもさんもいなく、最後まで皆で遠足を楽しめました。全員が最後まで参加して、遠足を楽しんでくれたのが一番嬉しいですね。
先代の園長の時は親子遠足で千葉市動物公園に行くこともあったのですが、私が園長になってからスタッフと子ども達だけで遠足を行い、年中、年長組は公共機関(鉄道)を使う遠足にしています。
もちろん観光バス等を使っての親子遠足も親の交流を深める意味で悪くないかもしれません。でも折角幼稚園に入園したのですから、家庭とは違う体験を通して、学んで欲しい思いがあります。
観光バスですと雨天の際はどうしても予定していた目的地を変更してしまいます。お金もそれなりにかかります。園バスや公共機関の場合は、雨天ですと延期もできますし、お財布にもやさしいです。何よりも自立心や親がいなくても自分でやれたという自己肯定感も育めます。
園としては親子遠足としていっぺんに観光バスで行ったほうが、正直楽ですが、私は・・。
そういう様々な理由を考慮すると、今のやり方が子どもたちのことを考えると現時点では良いのかなと思います。
もちろん教育に絶対はなく、園のやり方を常に子どもの教育の立場から見直したりする自省は大事です。
3歳児はたぶん親と離れて公園に行った経験はほとんどの子どもさんがないと思います。今日も出発で別れる時は少し涙ぐんだ子どもさんもいましたが、親が見えなくなると元気を取り戻したようです。
目的地の四街道総合公園までは園から園バスで約30分の行程です。
保護者の見送りを受けて、出発します。



駐車場からアスレチックのある自由広場までクラスごとに歩きます。
桃1組

桃2組

リュックを置いて、アスレチックまで移動します。



思い思いに約1時間近く遊びました。










アスレチックでたくさん遊んだ後は、いよいよ待ちに待った弁当です。やはり遠足の大きな楽しみですね。
昼食場所まで、三々五々戻ります。

- 2018/05/15(火) 22:03:16|
- 園外保育
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