今日(日付は昨日になってしまいましたが)は東京目黒区にある目黒幼稚園の見学に行きました。保育室を含め全てが八角形で作られていて、園児達が実際にその保育室でどのように過ごしているかを知りたくて見学をさせていただきました。
副園長先生達に園舎内を約1時間近くにわたりご案内していただきました。
色々勉強させていただきましたが、幼稚園によっては「大人からみた子どもはかわいい」という勝手な一方的な思い込みで壁面などもとかく子どもに媚を売るような甘ったるい色彩やイラストを描きがちですが、この幼稚園はそういうことはしない素敵なイラストや色彩を大事にしている園でした。室内の動線やホールの位置づけなど八角形の良さを上手く生かした室内環境のように思いました。
帰途、銀座の画廊で行われている木村鉄夫先生(立軌会所属・東京美術学校油絵科卒)の個展を見に行きました。木村氏は本園の設立の際に建物や保育室をはじめとした全ての色彩を監修しくださりまた今も正面玄関横にある色ガラスで作られた壁一面の絵やホールにある色ガラスで作った絵を描いてくださいました。また当法人の評議委員を歴任されて大変お世話になっている方です。
毎年個展のご案内をいただくのですが、なかなか時間が取れず今回久しぶりにお目にかかることが出来ました。
色々お話させていただく中で、子どもの絵の話に及んだとき「幼児の絵(造形)に上手下手はないし、まして特定の子どもだけ賞をあげ評価するのはおかしい。賞を上げるなら全員にあげ、それぞれの絵にあった賞を作れば良いと思う」と話されましたが、私もそのとおりだと思います。
毎年園宛てに佐倉市教育委員会主催の市内幼・小・中の絵画コンクールをはじめ色々な絵画コンクール参加のご案内をいただくのですが、以上の理由で園としての参加は遠慮しています。
そもそもそうしたコンクールは園から何点かしか出品できません。どの作品を選ぶのか、その問題ひとつとっても難しい問題です。幼児期の子どもがそれぞれの思いで描いた絵に優劣の判断はできません。
色々お話させていただく中で、いつも子どもの美術教育に温かな視線と気持ちを持ってくださり、たくさんのアドバイスも頂きました。ありがたいことです。
目黒幼稚園の外観です。とても規模の大きな幼稚園です。

室内にあった木製の滑り台です。すべてを階段にしないところにセンスを感じます。
- 2008/09/30(火) 00:19:30|
- その他
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先週始めまで聞こえていたセミの鳴き声がここ数日まったく聞こえません。
セミに代わってカマキリが現れました。
朝夕めっきり涼しくなりました。
今週から各学年ごとに分かれて、運動会の練習を始めます。といっても大体各学年とも約30分間ぐらいです。短期間短時間である程度集中しながらすることで、ルールを覚え学んでいきます。
よく聞く運動会の練習に明け暮れて1日終わるのでは寂しすぎます。
実りの秋、園庭の豊かな自然の中で友達と関わりながら心身の実りを育んでほしいと思います。

追記 ちょっと良い話
その1
今日はほぼ1日中、園で仕事をしていましたが、途中抜けて息子の野球の練習試合が近くの小学校のグラウンドであり、30分ほどのぞきにいきました。相手チームのNクラブに卒園児何人かいておとうさんやおかあさんにお会いしました。皆さんお元気そうで何よりです。また子ども達が元気で学校に通っている話を聞くと懐かしく嬉しいものです。
これからもご家族皆さんお元気で。
また試合等でお会いできると良いですね。
その2
帰途、明日訪問する幼稚園の手土産に染井野にある某洋菓子店にクッキーを買いに行きました。
バケットに入れて選んでいる途中、うっかり1枚を床に落としてしまい、落ちた拍子に割れてしまいました。理由を話し箱には入れずに別に分けて買う旨を店員に話したところ了解し、私は箱詰めの様子を見ながら待っていました。
すると一人の女性の店員が先ほど私が依頼した店員の包装にしている手元に置いてある先ほどの割れたクッキーに気づき、その店員と二言三言話した後、私のところにやってきて「失礼しました。割れたクッキーはお買い求めいただかなくても大丈夫ですから」と話したので「私のミスで落としたもので自分の責任ですし、折角作られた大事な売り物ですから買います」と話したら、微笑みながらやんわりと「どうかお気遣いなく」と話したので、私もそこまで話すのならと好意に甘えることにしました。
たくさんのお客さんで込みあい、何人もの店員がそれぞれにお客さんの注文を聞いたり包装したりして気忙しくしている中で、目配り気配りしている態度とその接客の姿勢に感心しました。
もとはといえば自分の不注意が原因ですが。
- 2008/09/28(日) 23:48:42|
- 幼稚園の風景
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胡桃が豊作。金槌で胡桃を割る音が廊下に響きます。
「食べるので爪楊枝ください」「どうぞ」
嬉しい会話が弾みます。
ご覧のとおり、色々なことを学びます。
「子どもが子ども時代に子どもらしく過ごして欲しい」
「子ども時代だかこそ学べることを学んで欲しい」
ブログもお蔭様で1年経ちました。これからもそうした思いを大事にしながら,続けていければ思います。
ブログを読んでくださったりコメントをしてくださる皆さんにこの場をお借りして心から感謝します。



- 2008/09/26(金) 23:53:23|
- 幼児が学ぶ大切なもの~事例から~
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14人の9月生まれの友達の誕生をお祝いしました。

年長青組からのプレゼントは「秋のたからばこ」です。箱の周りに和紙で絵の具を使って色々な模様で染め出しました。秋は色々な木の実で遊べます。素敵な秋の季節物をいれて欲しいと願いを込めて作ってくれたようです。

お楽しみは先生たちによる今の季節にふさわしい先生たちが創作した劇で「不思議な木の実」です。

- 2008/09/25(木) 21:03:33|
- 誕生会
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秋日和のもと、今日から運動会の練習がぼちぼち始まりました。
かけっこの練習風景です。
幸い園庭には恵まれているので、のびのびとダイナミックにできます。
運動の基本は「走る」、「跳ぶ」といった全身を使って楽しむことです。
そのため本園の運動会もかけっこ、綱引き、玉いれ等が中心です。これらの競技はやり方も簡単でシンプルで身体を使う基本的な動きが入っています。見る側からも動きがわかります。
出来るだけ身体を目いっぱい使って、ひとりで、友達同士で、クラス全体でと種目ごとに競います。
あまり小手先を使ったこまごました動きややり方よりは太古の昔から続く人間の本能ともいえる動きを追求したいものです。
単純でシンプル、でも実は奥が深い。「かけっこ」はその際たるものと思います。
27メートルをまっすぐ走りきることがねらいです。
スタートの笛と友達を応援する声が園庭に響きます。
- 2008/09/24(水) 18:47:03|
- 保育のひとこま
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久し振りの秋晴れの1日、絶好の行楽日和ですね。お出かけされた方も多いかもしれません。
私は家族の冷たい視線をあびながら幼稚園で独り仕事をしていました。
園が休みの日は園で原稿を書いたり論文を読んだりまた事務や経理の仕事もすることが多いのですが、普段からこまめにこうした仕事をしていれば少しは良いのでしょうが、園庭から子どもの声が聞こえてくると、もういてもたってもいられません。
わずかな時間でも子ども達に遊んでもらわないとだめですね。
気分転換に園庭に出ると、澄みきった秋空にいわし雲(巻積雲)が浮かんでいます。
園庭の蝉の鳴き声もいつの間にかアブラゼミやニイニイゼミからツクツクボウシの鳴き声に変わってきました。
夜は虫の音。
秋のひと時を楽しみたいのです。

- 2008/09/23(火) 16:56:22|
- 幼稚園の風景
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職員室の入り口に身長が測れる壁に備え付けの身長計があります。子ども達の人気があり、友達同士で時々お互いに測りあいをしています。
数字で書いた目盛りがあり、「背は何センチになったね」と会話が聞こえてきます。こうした遊びを通して「数」についても知らず知らずのうちに学んでいきます。数とグラフの世界でしょうか。


- 2008/09/22(月) 19:36:27|
- 保育のひとこま
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昨日は佐倉市の各小学校で運動会が行われました。私と職員で分かれて各学校に卒園生の演技を応援にいきました。懐かしい子ども達や保護者の皆さんとお会いでき嬉しいひと時になりました。あいにく予報より早く、昼前後から雲行きが怪しくなりお昼過ぎからぽつぽつと雨が降りだし、午後の種目全てをこなすことはできなかったのではと推察します。
後で聞くと各学校により対処が様々なようですが、天気だけはどうしようもありません。決断をする校長先生のお気持ちがよくわかります。
午後からS小学校にいましたが、雨でずぶ濡れになりながらも、熱演していた1、2年生の姿が印象的でした。
今日もあいにく雨でしたが、園舎内は子ども達の歓声が響きます。年長青組は9月の誕生会プレゼント作り、緑組は運動会の遊戯、年中、年少も運動会の踊りの練習をしていたようです。
自由遊びは遊戯室に集り、汽車の滑り台、色々なブロック、ままごと、大型積み等で各自で思い思いに遊びます。年少、年中、年長皆で遊ぶことで縦(年齢差)の関係も学べます。年少、年中は年長のお兄さんお姉さんにやはり一目置いているようで、遊び方などで約束を守らないで注意されると素直に聞くようです。
少子化で兄弟が少ない現在、こうした異年齢同士の遊びも大切です。


大型木製積み木は人気がある遊具のひとつです。子どもが身体を使って色々工夫でき又ダイナミックな遊びができるのも魅力的なようです。又木製の手触り感も気持ちが良いようです。
最初の写真は屋根を修理しているところだそうです。子ども達が協同しながら様々な遊びを展開していくことで、会話が生まれ言葉を学び、豊かな発想を育みます。

- 2008/09/22(月) 18:27:00|
- 保育のひとこま
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今日は先週に引き続いて市内の小学校の運動会が予定されていましたが、台風13号により延期されましたね。皆さん満を持して待ち望んでいたことと思います。
今日は残念でしたが、明日は楽しむ気持ちを忘れずに頑張ってくださいね。運動会日和を祈ります。
先週同様、私や先生達も各校に分かれて応援に行く予定です。
台風一過の雨上がりの園庭です。
雨で濡れた木々の緑に自然の恵みが鮮やかです。




- 2008/09/20(土) 23:29:32|
- その他
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第44回大運動会が10月18日(土)に行なわれます。今週からぼちぼち運動会の練習の手始めとしてかけっこのやり方でもと計画していたら、あいにくの天気で出来ずじまいでした。
もっとも運動会は行事といえども、あくまでも保育の一環で親に見せるためのものではなく、園児自身がやり方を知り、無理なく楽しみながら、運動会を通して心身の成長を育むことが大事です。
時期的に重なる入園募集を意識した見栄えや大人からみたかわいさに力を入れがちになるような運動会だけにはしたくありません。
多分本園の運動会は佐倉市内のみならず県内でも遅いほうだと思います。でも以前は小学校も10月でした。考えてみれば体育の日も10月10日です。
もちろんこの時期にやる教育上の理由があります。一番大きな理由は大人(学校)の都合ではなく幼児にとり一番良い時期と思うからです。主な理由は以下のとおりです。
・9月は長い夏休みの後で園生活のリズムをきちんと整える時であり、リズムをきちんとしてから練習したほうが良い。それにはある程度通常の園生活を送る時間が必要。
・9月の園庭はまだまだ残暑が厳しいので、気候が涼しくなってからのほうが良い。幼児(特に3歳児)にとって厳しい日がある。
・9月は気候は秋雨前線等不安定な時期であり、練習は日をおかず日々短期に集中的にしたほうが良い。それには10月のほうが天気が安定する。
・小中学校が9月中に終えるため、兄弟の応援にいったり就学前のレースに出場することで運動会の雰囲気を知る機会もあり、見聞きしてから取り組むことができやすい。
イメージを知ることも子どもが活動する上で大事な面がある。
東京目黒区にH幼稚園があります。私が若い頃にクラス担任をしていた時、縁あって見学に行かせていただいたことがあります。子ども達の自律と自立を大事にした保育者になりたての私にとって衝撃的なでも素敵な幼稚園でした。
運動会が今は時期が早くなっています。もしやと思いながら、インターネットで検索するとH幼稚園のHPがあり、運動会はやはり10月18日でした。なにかほっとしながらでも嬉しい気持ちです。
今日は各学年ごとの保育活動の様子をご紹介します。
桃組(3歳児・年少)
普段は自由画帳に描くことも多いのですが、今日は模造紙を使ってパスで描きました。でこまでも線路のように線を描いたり身体を使って描いたり渦巻きのようにパスをダイナミックに動かしたり一人ひとり様々です。
先生の話しを聞いて、これからはじめます。入園して半年、いまでは先生の話をきちんと椅子に座って聞けるようになりました。




・黄組、赤組 年中(4歳児)
両クラスともワーク(知育教材)を使って学びます。年中、年長は市販の教材を使うこともあります。



・青組、緑組 年長(5歳児)
2クラス合同で遊戯室で運動会のときに踊る遊戯を楽しみました。今日初めて見聞きしました。
後は運動会当日まで楽しみにしてくださいね。

- 2008/09/19(金) 23:54:08|
- 保育のひとこま
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